WordPressでサイトを運営するには、バックアップ・バックアップの復元・テストサイトの作成は、身につけておいた方がいい必須と言っても過言ではないスキルです。
サーバーの自動バックアップ機能でブログを保存
皆さんは、サーバーはどこを使っていますか?
人気の高いレンタルサーバーとして「エックスサーバー」「Mixhost」「ヘテムル」、最近ではGMOの「Conda」あたりですが、この4サービスなら過去14日間の自動バックアップが無料機能としてあるので、基本的には大丈夫です。
万が一サイトの復元が必要な場合は、サーバー会社に連絡して復元してもらうことが出来ます。復元の場合は基本的には有料ですが、Mixhostは復元も無料です。詳しくは下記の各サーバー会社のページをご覧ください。
他にも「さくらレンタルサーバー」にも初期設定をすれば無料で可能なバックアップ機能もあります。
というように最近人気のサーバーにはバックアップ機能が常備されているので、安心してサイト運営ができます。。。と言いたいところですが、サーバーのバックアップ機能も過信しないようにしましょう。
ということで、自分でもバックアップをしておきましょう。
では次からはwordpressのプラグインをしてバックアップをしていきましょう。
WordPressのプラグイン「All-in-One WP Migration」でブログを保存する方法
この「All-in-One WP Migration」とっても優れたプラグインなのですが、一つ難点があります。バージョン6.78以降無料版は容量制限が非常に厳しくなってしまいました。基本的にはウェブサーバは規定された以上のサイズのファイルを受け取ることができません。

これをバージョン6.77までは分割アップロードする手法で対応していたのですが、6.78無料版以降ではそれをなくしてしまったようです。
が、それも解決策があるので大丈夫!
対処法1. 「.htaccess」でアップロード可能な上限の設定を変更する
.htaccess を使用し下記のような記述をすることで、上限を128MBまで上げることができます。
php_value upload_max_filesize 128M
php_value post_max_size 128M
php_value memory_limit 256M
php_value max_execution_time 300
php_value max_input_time 300
対処法2. 「wp-config.php」でアップロード可能な上限の設定を変更する
同じくwp-config.phpを使用し下記のような記述をすることで、上限を128MBまで上げることができます。
@ini_set( 'upload_max_filesize'、 '128M');
@ini_set( 'post_max_size'、 '128M');
@ini_set( 'memory_limit'、 '256M');
@ini_set( 'max_execution_time'、 '300');
@ini_set( 'max_input_time'、 '300');
対処法3. インポート用のプラグインを追加する
対処法1.2ではアップロード制限が少ないという場合、追加でインポート用のプラグインを入れれば512MBまでならアップロードの上限を増やせます。
下記URLのBASICのほうの DOWNLOADボタンでプラグインを落としてください。インポート時に分割アップロードが可能になるプラグインがダウンロード可能です。

ダウンロードした「all-in-one-wp-migration-file-extension」をプラグインからインストールしたら、下記のように512MBまでアップロード制限が増えました。

さらに容量制限がいやで、金銭的に余裕な人は$69で有料版を買ってください。
と、少し脱線してしまいましたがバックアップ方法に入りましょう。
と言ってもバックアップはいたって簡単。
サイドメニューから「All-in-One WP Migration」>「エクスポート」>「エクスポート先」から出力先を選択します。「ファイル」以外は有料のオプションなので、「ファイル」を選択してください。

するとエクスポートファイルの作成が始まり、しばらく待っているとエクスポートファイルがダウンロード出来ます。こんな感じ。

All-in-One WP Migrationのエクスポートファイルは「.wpress」という拡張子です。このファイルにWordPress本体や画像、データベースその他一式がこのファイルに集約されています。
このエクスポートファイルは、下記のように「バックアップ」のリストに登録されるのでいつでも再ダウンロードが可能です。

ただし、このプラグインは任意のタイミングでバックアップをするので、定期的にバックアップしたい場合は、「All-in-One WP Migration」にスケジュールの機能はないのですが、「WP-CLI」が機能を使うことで実現することが可能です。
ただ、こちらはサーバーに精通した知識を持っていないと設定できないため、若干ハードルが高いですね。
その他としては、無料で実現するには「BackWPup」や「UpdraftPlus」などのバックアップ用プラグインでスケジュールを設定しての自動バックアップが」可能。
有料でもOKな方は、All-in-One WP Migration 有料エクステンションでスケジューリング機能も使用可能になります。
サイトの復元・サーバー移行・テストサイトの方法
サイトの復元もサーバー移行もテストサイトの作成も方法はそれほど変わりません。先ほどダウンロードしたエクスポートファイルをインポートすればOKです。
ただ、予め新規でwordpressをインストールかつ「All-in-One WP Migration」もインストールしておいてください。

インポートが始まりしばらく待つと、「データベースやメディア等を上書きします」というメッセージが表示されるので、「PROCEED」をクリックして続行します。

「データを正常にインポートしました」という表示が出たらインポートは無事終了です。次に「パーマリンク構造を保存する」をクリックして、以前と同じパーマリンク構造に設定してください。

と、ここでログインが必要になりますが、ここでは新規にインストールしたWordPressのユーザー名とパスワードではなく、移行前のユーザー名とパスワードを入力してください。
これで完了!あっという間!
以上で作業は終了です。今まで手作業で時間をかけてやっていたことがこれほどまでに簡単に。。。「All-in-One WP Migration」様様ですね。
注意事項
今回紹介したのは、あくまでもWordPressのサイトデータとデータベースを移行する方法で、ドメイン移管などは今回の設定とは別に、DNSの設定を変更する必要があります。
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